山梨県倫理法人会は、一般社団法人倫理研究所の法人会員によって組織された会です。倫理研究所は、倫理経営の実践と普及を目的とし、企業経営者を対象に「経営者モーニングセミナー」等を開催しております。

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社長が変われば...

倫理法人会は、純粋倫理の実践によって自己革新をはかり、健全な繁栄を目指す経営者の集まりです。「自分が変われば周囲が変わる」を基底とし、地域社会の発展と美しい世界づくりに貢献することを目的としています。

「倫理経営」が日本を救う

一般社団法人倫理研究所 理事長 丸山 敏秋

一般社団法人倫理研究所
理事長 丸山 敏秋

 経済の不安定・不透明さが我が国を覆う中にあって、多くの企業はその存亡をかけた命がけの経営を強いられています。経営者として今のような時代を生き抜くためには、自身を鼓舞する心と、自身を冷静に見つめる眼が求められます。

 環境悪化の原因を不況や他人のせいにせず、社のトップとして経営者自らが先頭に立ち、自己変革に挑む気概を持つ。その柱となるものが「倫理経営」であり、会員企業5万8000社を擁する倫理法人会が追求しているものでもあります。

 時代が「倫理」を求めています。倫理経営、すなわち「人として守るべき規範、自己陶治の筋道を基軸とし、清く正しく潔く経営を押し進める」ことにより、企業は大きな変貌を遂げるのです。世の中のリーダーたる経営者が、品徳を磨き高めるために率先して自己教育に臨むことこそが、日本創世への近道といえるでしょう。

 現在の日本を、未来の美しく豊かな姿に引き戻すためには、経営者諸氏の力が何としても必要です。真摯に倫理経営が実践され、その輪が広がることで、企業は変わり、日本は良くなり、そして救われるのです。

 リーダーの心に不安な霧がかかったままでは、現状を打破することはできません。倫理経営を推進する仲間同士が、共に手を取り合いながら自己変革を実現された先に、明るい希望の光が射し込むのです。

攻めの姿勢で活力を呼び 妥協と惰性を捨て去る

一般社団法人倫理研究所 井上 茂勝

一般社団法人倫理研究所
井上 茂勝

 現代の企業が置かれている現状を譬えるなら、「下りのエスカレーターに乗っているようなもの」と言えるでしょう。業種により、モーター回転の違いや勾配の差こそあれ、下るスピードに負けないで、上りつめようと必死です。それでも倒産や倒産予備企業は無くなりません。

 その共通の理由は、過去の経験や体験が通用しなくなったことです。業績不振の社長は、そこに気づかず、やっているつもりに陥り、打つ手が後手になってしまっています。今の企業に求められるのは、スピードと変化に適応できる体質であり、血の通った人間らしい経営です。

 つまり、経営者の行為が、社員の模範となり、お手本であることが必須です。加えて拠りどころとなる正しい判断基準を持った経営者に徹するのです。「社長」にはなれても、企業を存続させる「経営者」になりきれないのは、この点が弱いからです。

 いかなる環境下にあっても、経営者は周囲に引き回されず、自ずからの心身を燃やし、今やるべきことをやり抜くのです。併せて社員を刺激し、奮い立たせる気概を持って「元気を出そう」「希望を高く持とう」と声をかけ続けるのです。業績不振を不況や他のせいにすることなく、攻めの姿勢で生き抜くのです。守りの姿勢は惰性を呼び、感動も無く、妥協が多くなるものです。

 さらには憂い心も禁物で、ことごとく物事を崩すことになります。「貧すれば鈍する」といい、心が貧しくなると良い考えは浮かびません。憂いや疑う心が増し、信ずることが欠けると、良くなることでも悪い方向に自ら導いてしまいます。

 守りから攻めへのポイントの切り替えは、勇気を持って一歩を踏み出し、見方を一変させてみることです。それは万象を肯定することが第一です。肯定するとは、新たに出会う事柄・事象に対し、明るい心で「これがよい」と受け止めることであり、つまりは「喜ぶ」ことです。

 人が本気で壁を乗り越えようとするとき、智恵や潜在能力が噴出します。世間的に仕事が減少する現在にあって、企業の体力(財力・適応力・想像力)をフル稼働させ、また身を削る努力で赤字から脱出を図り、黒字を出す中小企業があるのも事実です。

 苦境は、今だ気づかない自社の垢を一掃せよという警告であり、明日からの新機軸を生み出す絶好のチャンスでもあるのです。

楽を恐れ、苦を喜ぶ

一般社団法人倫理研究所 井上 茂勝

一般社団法人倫理研究所
井上 茂勝

 人間というものは、放っておくと、つい楽な方へと気持ちがいってしまいがちです。しかし表面上の「楽」が、人間の本当の「楽しみ」を奪う元凶になってしまうから皮肉なものです。

 経済界のみならず、スポーツ、芸能、学術、その他どんな世界でも、ナンバーワンの強さを保ち、ライバル達に恐れられている人に共通する点があります。それは仕事なり、携わっていることが「大好き」であるという点です。「自分にとってこれが天職(唯一の惚れ込んだ仕事)だ」と思い、一筋に打ち込んでいる人たちです。

 そうした人たちの日々の行動姿勢が、強さを顕著に物語っています。それは基本に忠実で、ぶれることがなく、これと決めたことを着実に一歩また一歩と、山道を登るように捲まず弛まずやり続けているのです。それは血の滲むような自己との壮絶な戦いの連続です。

 いったい何が彼らをそうさせるのでしょうか。彼らは、自身が描く願望(こんな人間になりたい、会社をこうしたい、こんな技術を身につけたいという強烈な思い)を時間という量に置き換え、これでもか、これでもかと、何度も何度も「戦い」を繰り返して、実現へ向けて歩んでいるのです。

 楽をするといえば聞こえはいいものの、その実、怠惰な方向へ転げ落ちていくことを意味します。現状に安住し、そのうち何とかなるだろうという投げやりな気持ちや、感動もなく妥協の多い生活からは、願望実現への具体的な道は決して現れてこないのです。

 願望の実現へと向かう時、誰しもが何度となく試されることがあります。いわゆる「苦難」に出会います。様々な壁にぶつかり、多くの誘惑に遭遇し、己の気持ち(自信や信念)が強く激しく揺さぶられます。要は、その時点で止めてしまうか、それでも前進するかです。

 企業の繁栄のため日夜努力する経営者にとって、「楽」は禁物です。自分が選んだ道ならば、更にその道に惚れ直し、「仕事が大好きだ。働くのが楽しい」という心で、現状のすべてを受け切っていくことです。現状に対して愚痴や不満が出るようでは、それだけで経営者失格です。

 忙しい時ほど、素晴らしい工夫が生まれます。良いと思ったならば、即、行動に移すことです。日々の積み重ね(量)と時間から生まれる微差が、いつしか絶対的な差となっていくのです。

倫理を伝承して揺るぎない日本を創る

一般社団法人倫理研究所 内田 文朗

一般社団法人倫理研究所
内田 文朗

 勇往邁進(ゆうおう・まいしん)「困難をものともせず、恐れることなく目標に向かってひたすら前進すること。『勇往』は勇んで行く。『邁進』は勇敢に突き進んでいく。元気良く前進する」の意です。

 今の日本は進むべき道を見失いつつあり、多くの国民が希望を持つことなく萎縮して立ち止まっているようです。しかし見方を変えるならば、大いなる可能性を秘めた次の局面へと向かう序章の時ともいえるでしょう。それは荊(いばら)の道かもしれませんが、それでも私たちは新しい時代を築く基礎を強力に再構築する覚悟をしなければなりません。

 現在の厳しい経営環境の原因には外因と内因があり、外側は比較的分かりやすいのに対して、人の心が見えないように内側は気付きにくく見えにくいがゆえの怖さがあります。

 日本人の倫理観喪失は非常に大きな内因です。昨今の報道を見ると枚挙にいとまがありません。戦後の「荒廃」から「高度成長」を経ての「バブル経済」と、あまりにも急成長を遂げたがために重要なものを見失ってしまったようです。

 「島国日本」「省資源国日本」の強さは何か。それは、限られた国土で互いに協調して生きるために培われた道徳意識、いわゆる倫理観の高さにほかなりません。「倫理」は国家や企業、家庭、人間の集団を形成する基礎であり、人のつながりを強固にし、総合力を高めます。したがって倫理観の高さは「強さ」でもあります。先人たちは英知を絞り、立場をわきまえた人のつながりを強固にし、技術を鍛え、そして世界に冠たる日本を築き上げてきました。

 しかし、今の日本は「自分さえよければ」という風潮により、この良き精神の伝承ともいえる「倫理」が蝕まれ、つながりが分断されてしまった結果、確実に崩壊の道を突き進んでいます。この基礎の弱体化が家庭崩壊、企業崩壊、社会崩壊を招き、最終的には国家崩壊の引き金ともなりえます。

 揺るぎない柱のある日本を創ることが、歴史を引き継ぎ、未来へ向けて今を生きる私たちの重大な責務です。現状を打ち破り、掲げた目標に向かって誇りと気概を持って、「勇往邁進」していこうではありませんか。